どしゃ降り日記

 

 

家を出て行った息子の写真をネットで見つけた。

 

もう家を出ていって随分たつ息子だ。

 

写真の息子は、出ていった時に作ってあげたメガネをかけてはいなかった。

 

見たことのないチェックのシャツを着ていた。

 

その表情は、私の知るあどけない普通の顔だった。

 

胸が痛い。

 

なぜ痛むのか。

 

悲しい。

 

息子の幸せを毎日、祈っている。

 

出ていった日から今日まで、亡くなった息子と同様に、毎日、思い出しては心が曇る。

 

そして泣く。

 

そして最後に、息子の幸せを祈って1日が終わる。

 

そしてまた今日も悲しみに暮れる。