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映画雑感2

今日の映画は「読書する女」

 

主演女優 ミュウ=ミュウの軽快で不思議な映画。

 

映画の中で朗読されるいくつかの短編がステキ。

 

夫婦で歩いている最中に起こる?とんでもない顛末(作品 スカート)や、互いに違う障害を持つ二人の兄弟の物語や・・・

 

本の朗読を職業にしようとする女性の映画だが、日本のタイトルは、読書する女とある。

 

wikiには 原題:La Lectrice、「朗読係」及び「朗読者」の意 とあるので、やはり邦題がちょっと変。

 

でもあえて「読書する」を意識して映画を観るとまた違った感想が出てくると思う。

 

私の好きなフランス語の語りがふんだんに聴けるところが良い。

 

あと、セックスをすることがとてもライトで、なんというか・・・とても大切で楽しいフレンチ・キスのような位置ずけで良い。

 

あっさりと、そしてスッキリと女性が楽しんでいる。

むしろ男性の方が湿っている感が大。

 

日本にはない感覚で、フランスの、もっと日本より乾いた明るい風の文化だからこその作品だと思った。

 

あと、この映画は色彩に注目。

 

主人公の帽子を始め、シーンを送る毎に色彩を通じて、伝えたいことを解ってねw と言う感じでメッセージを伝えようとしてきます。

 

蛇足だが、この映画には  ステファーヌ・オードランがお母さん役でチョイ出演していてちょっと驚きました。

人違いだったらゴメンなさい。

誰か知っている人はいないかな?

 

 

最後に童話「盲者と下肢麻痺者」を。

 

 

ピエールとポールは兄弟です

 

 

ポールが脚の自由を失った時  ピエールは悲しみませんでした

 

 

ポールが視力を失って帰ってきた時

 

屋根裏の窓から見ていたピエールは  ざまあみろと思いました

 

 

仲の悪い兄弟でした

 

 

二人は遠い海に憧れていました

 

 

海はどんな味でしょう

 

 

ピエールが言います

 

 

海に行きたいけど

僕は道が分からない

 

 

ポールも言います

 

 

海に行きたいけど

僕は歩けない

 

 

そこでピエールがポールを背負い出発しました

 

 

ピエールは脚が疲れても弱音を吐かず

 

ポールは暗闇や雨の中  道を探し続けても目が疲れたと言いません

 

 

朝  初めての匂いが鼻をかすめました

 

 

世界の果てです

 

 

二人は笑い声をあげ

 

 

海に入っていきました

 

 

今や二人は同じです

 

 

海が二人の目を焼き

 

 

足跡を消すからです

 

 

PETITE  HISTOIRE  des  VOYAGE